小児歯科Pediatric dentistry
こどもの歯科治療について
小児歯科で行う診療の内容は、子どもさん本人や保護者への歯磨き指導や食事指導、定期検診や口腔清掃(家庭では磨けない部分をきれいにします)、むし歯予防のための処置やフッ素塗布、むし歯治療などです。
無理やり治療を進めるのではなく、信頼関係ができるまでゆっくり時間をかけて、粘り強く治療を進めていきます。そのため、治療回数、期間がかかることがあります。
小児の歯科治療は、子供の治療を受ける前から抱いている不安や恐怖を常に緩和しながら、的確な診断に基づいた治療を行います。
(1)おやつの大切なルールづくり
甘いものをダラダラとたべさせていると、すぐに虫歯になってしまいます。間食の摂取する機会も多くなりがちですので、家庭内では時間や場所を決めるよう習慣をつけましょう。
(2) 確実な歯磨きは仕上げ磨きで
生活習慣が自立してくる時期は、自分で磨こうとする意欲を育てることが大切です。しかし「子どもにまかせっきり」では、バイ菌のかたまりである歯垢が除去されていません。保護者の手による仕上げ磨きで除去しましょう。
(3) 定期的な歯のチェックと歯質の強化
乳歯や幼若永久歯は虫歯の発生や進行のスピードが早いのが特徴です。数ヶ月の間で変化がおこります。また、5~12歳は乳歯から永久歯へと交換される大切な時期です。
(4) 噛む噛むレッスン
2歳からは乳歯列が完成し、しっかり噛める時期になります。
虫歯予防や永久歯の歯並びがよくなるために、しっかり噛ませる食生活を心がけましょう。
- 食後、おやつの後などに、食べたら磨くことを日常化、習慣づける。
- 奥歯のみぞの部分や歯と歯の間の歯磨きをしっかり行う。
- 乳児用歯ブラシ、仕上げ磨き用歯ブラシ、デンタルフロスを準備する。
- 予防処置としてフッ化物を塗布する。
保護者の仕上げ磨きを必ず1日1回は行う。小学校3〜4年生頃までは継続する。
歯科医院で定期的にチェックして歯の清掃をしてもらうことが大切です。
また、フッ素は歯の質を強化するので虫歯予防に有効です。
☆ 初めて生えるおとなの歯 6歳臼歯
6歳頃に乳歯の奥側に生えてくる歯これが“6歳臼歯”とよばれ歯の噛み合わせの中心になる最も大切な永久歯です。虫歯にならないように注意しましょう。