予防歯科Prevention dentistry
予防歯科について
どんなにすばらしい治療をしても、後のメンテナンスができなければ何年かするとかならず悪くなり再治療をおこなうことになります。同じ歯に2~3回までの再治療は可能ですが5回6回と再治療するのは不可能で行く果ては抜歯し、ブリッジや入れ歯、インプラントとより大きな処置になっていきます。
特にブリッジや入れ歯は隣の歯に力の負担を強いるので歯の脱落はよりスピードを増します。
予防処置の方法は年齢や歯の状態により少し違いますが基本的には超音波の器具を使用して、歯はけずらずに汚れのみをくだき、2種のペーストを使用して歯、および、はぐきのマッサージをします。
子供さんや虫歯になりやすい大人はフッ素はさらに塗布してより効果を期待します。
年齢的には1歳半くらいからはじめるのが理想です。
当院では歯周病予防には3~6ヶ月毎にメンテナンス、虫歯予防には3ヶ月毎のメンテナンスをおすすめしています。
フッ素塗布について
一般に言われるフッ素とはフッ素とはフッ素化合物のことで 実際に塗布するのはフッ化ナトリウムやフッ化第一スズです また虫歯の度合いによりフッ化ジアミン銀を使用することもあります。
1) フッ素塗布にとって重要なことは、まず個人の虫歯リスクを把握することです。虫歯になりにくい方にフッ素を頻繁に作用させても無意味ですし、またなりやすい方にはできるだけ頻繁にフッ素を作用させる必要があります。そのためにまずはリスクチェックを行います。
2) フッ素塗布は塗布の前にきっちり、清掃することが大切です。これは家庭での歯磨きでは完全ではありません。単に塗布するだけなら自宅で可能ですが効果はあまり期待できません。
3) フッ素塗布はここまでのステップを終えてから行います。
その他治療が必要なかたには処置を行いますが、治療の目的は歯の穴を埋めることではなく、永久歯を健康な状態でつくることです。これは見失いがちなことです。ですから早期発見しても早期治療は行いません。
フッ素を含めた予防処置は習慣のもので、次世代の方(すなわち園児や児童にとっては将来生まれるであろう子供さん・保護者にとってはお孫さん)には常識になってくると思われます。
是非、早い時期に予防習慣を身につけて将来入れ歯のお世話にならないようにしましょう!